学園オリンピック


学園オリンピックは、東海大学の付属校の生徒が競い合う年に一度のイベントです。オリンピックというとスポーツの祭典のイメージが強いですが、古代オリンピックは、ミューズの神に捧げられたものでもあり、近代オリンピックでも初期には絵画、彫刻、建築、音楽、詩歌といった芸術競技が行われていました。東海大学学園オリンピックでは、文化部門とスポーツ大会、音楽コンクールが開催され、文化部門では、国語、数学、理科、英語、芸術(造形)、知的財産、ディベートの7部門でそれぞれ選抜された生徒が、東海大学嬬恋高原研修センターにおいて6日日に渡って開催される夏季セミナーで、ともに学び合い、力を競い合います。

学園オリンピック英語部門では、大学教員のみならず、高等学校、中等部、幼稚園の教職員からなる委員会により、日頃の学校生活では体験できないような様々なプログラムが展開されており、外国語教育センターでは主に英語部門の企画運営に携わっています。英語部門は、2014年度には第23回を数えますが、近年は英語劇を通して英語を学ぶ「ドラマ・プロジェクト」を行っており、2012年度には「プリンセス・ブライド」、2013年度は「チャーリーとチョコレート工場」といった映画をベースとした劇をいくつかのシーンに分けて演じました。

期間中は休憩時間も食事の時間もすべて英語でコミュニケーションを行い、約1週間の間、英語にひたりきった生活を送ります。また、劇では単にセリフを覚えるだけではなく、各シーンにおける登場人物の役割を深く分析し、役になり切って演じることで、言葉を自分のものとしていきます。夏季セミナーは、付属校の生徒が集う、よい交流の場でもあり、毎年、中学から高校まで、幅広い年齢層の生徒が参加しています。一貫校ならではの特色のあるプログラムであり、大学の教育や研究に触れてもらうよい機会ともなっています。